中国万事通

モーレツ!! 嵐を呼ぶ海埂公園(滇池/昆明5)

2017/09/25

(滇池の北側、市バスのバス停近くの岩)

○昆明に来た目的

昆明に来た目的は、昆陽の鄭和公園へ訪れるためである。 昆陽は昆明の南にある小さな町だ。600年ほど前、その町に鄭和は生まれた。

鄭和は、皇帝の命を受け、生涯で7回の遠征を行った。 はっきりって、コロンブスをも大いに凌ぐ大航海家である。 東南アジアやインド、アラビア半島、さらにその分遣隊は遠くアフリカ大陸(現在のソマリア)までたどり着いた。

鄭和のエピソードは、数多く残っている。 そして、そのどれもが目を見張るほどの歴史的な影響力を持つものである。 そのエピソードは昆陽の記事で改めて紹介するとして、 今回は昆明の南に位置する滇池(てんち)を訪れた話を書きます。

○昆明駅から滇池への行き方

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バス:44路 値段:2元 所要時間:1時間弱 補足:バス停は、昆明駅正面の南北に通じる大通りにある。バスの便は多く、一本見逃してもすぐに次が来る。滇池が終点であるため、バスの進み具合を気にする必要はない。 また、帰りのバス停は、滇池の名が刻んである岩から少し北に歩いたところにあるロータリーを越えて、右手の方向にある。バス停の奥はバスターミナルとなっており、バス停の場所で迷うことはない。 感想:滇池に行くなら、必ず西山公園の龍門石窟を訪れるべきである。滇池だけの観光はオススメしない。滇池の湖岸は緑の藻が一面に浮いており、悪臭がきつい。原因は多量のリンによる富栄養化であり、現地では問題視されているとのことだ。

○雲南省の龍門石窟 2017年7月、雲南省は雨期の真っただ中である。 連日曇りが続き、しかも道路の水たまりがまだ乾いていない。 早朝に雨が降っていたようだ。洗濯物もまだ乾いていない。 予定を変更して、昆陽に行くのは翌日にすると決めた。

この日は滇池と龍門石窟のある西山公園へ向かった。 ガイドブックに気になる記述を見つけたからだ。

「西山の龍門石窟:西山は滇池の西に位置する。清代、ある道士がこの山の中に10年以上の歳月をかけて、道教の寺院を掘った。寺院開削の最後の段階になり、 魁星(道教の中で一番偉い神様)を彫る段になって、魁星の右手の筆をもっと尖らせようとしたところ、誤って筆を折ってしまった。 取り返しのつかない失敗を悔やんでも悔やみきれず、道士は龍門の崖から身を投げてしまった」

中国で龍門と言えば、世界史の教科書に載るほど有名な龍門石窟ある。 しかし、それは河南省に位置し、雲南省の龍門はそれとは異なる。 それにしても来歴がすさまじく、人間が文字通り命を懸けて掘った場所だ。 それがどのようなところなのか、一目見ずにはおれなかった。

○嵐の滇池へ

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(バスの途中駅、雲南民俗村から西山を望む。一見して西山が雨とわかる)

昆明駅から44路のバスに乗る。baidu地図によると、乗り換えもなく、1時間弱座っていれば滇池に着く。 バスに揺られている間、これ以上天気が悪くならないように祈るような気持ちだった。 しかし、天に祈りは届かず、到着した滇池は嵐の様相だった。

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(雲と雨に覆われる西山)

バスから降りると、風がうなっていた。 バス停から滇池沿いに西に歩くと西山だなと地図を確認していると、大粒の雨が降ってきた。 周りの人は折り畳み傘を出したり、雨宿りしたりして、雨が止むのを待っている。 湖沿いの道はサイクリングロードにもなっているが、今は人影ひとつない。 しかし、この場所は初めてだ。西山公園の観光にかかる時間は見当がつかない。 僕は折り畳み傘をさして、横殴りの風の中、西山に向かった。

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(雨宿りする観光客)

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(湖岸の道はサイクリングロードになっているが、豪雨で人影はまばらだ)

滇池のバス停から西山までは距離が遠く、歩くのは難儀である。 20分ほど進むと、西山の中腹に繋がるロープウェイ乗り場に到着した。 往復70元(約1,200円)で、土日の運航は17時30分までだ。

後から知ったのだが、西山中腹へはバスでも行くことができる。 西山側のロープウェイ発着場のすぐそばにバスターミナルがあった。 時間がかかっても安いほうを優先するならばバスがおすすめだ。 西山のふもとのバスターミナルへは、市バスが出ているようだ。

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(平日は8:40 – 17:00までの運行)

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(ロープウェイチケット。乗る際には福券が1枚ずつ千切られる)

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5人の乗り合いとなったロープウェイは高度を上げる。目線がだんだん高くなる。 風は強く、ロープウェイが右に左に揺れる。おばあさんとおじいさんが落ちないか心配というと、気の強そうな娘さんが大丈夫よとなだめる。 滇池の向こう側は真っ白だ。昆陽は見えない。今日は行くのをやめてよかった。

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(一部は湖の上にポールが建てられている)

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(ロープウェイでなければ、この堤をバスで行くことになる。中央右の建物はテーマパークのようだ。)

このロープウェイは1.2億元(約20億円)を投じて作られたという掲示板がある。 また、水の上を行き山に登る国内唯一のロープウェイということだ。

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(西山へ伝う道。右奥に降り場がある)

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(西山付近に来ると、視界がグンと開ける。市内の遠望)

風に揺られ、15分ほど外の景色を見ているうちに、西山に到着した。

次回は、昆明のパワースポットであり悲劇の舞台、西山の龍門石窟に迫ります!


えもん

えもん 大学では文学部に行きたかった都内IT企業のエンジニアです。
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