中国万事通

日本人ヒッピーの聖地も、今は昔(大理古城☆)~ 大理 その2

2017/09/05

(大理古城の中。左の奥にクリーム色の三塔が見えます)

○大理古城のチーズドリア

こんにちは。えもんです。

朝10時ごろ、古城を散策しようと宿を出る。 大理古城は、麗江とは異なり、周囲を城壁で守られている。 この城壁の外側に道路が走っていて、その道路沿いに宿がある。 城壁の入口は宿から北にある。 僕は、蒼山を左手に見ながら、城壁に沿って歩いていった。

手前の山をよく見ると、バリカンで刈ったようにへこんでる。 きっとここにロープウェーがあるのだろう。

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(立派な門。写真は、前日の夜に撮影)

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中は碁盤の目のように、縦横に道が走っている。 そのうち、ここはあまり人通りのない道。道路工事中。

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(「大理西門モスク」。ここもイスラム教徒いますよ~)

山奥の雲南省にイスラム教徒のイメージは全くない人が多い。 しかし、歴史的背景を考えると、意外なことでもなんでもないのだ。

13世紀にモンゴル人王朝の元がこの地を支配すると、 イスラム教徒の中央アジア人が大量に移り住んできた。 この雲南には、巨大な銀山があったのだ。 元代の銀の収入の9割が、この雲南で算出した銀だったという。

いわば銀のゴールドラッシュ(シルバーラッシュ?)が700年前、この地で起こっていたのだ。 なので、この地のイスラム教徒はその人たちの末裔なのだろう。

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レンタルの電動バイクが並ぶ。ここは広めの通り。 インドやベトナムと異なり、中国では電動バイクが広まっている。 このため、バイクが道を通り過ぎても臭くない。 この点では、中国は日本よりエネルギーのクリーン化が進んでいる。

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洋人街。かつて、といっても10年ほど前は西洋人がたくさんいて栄えていたそうだ。 しかし、今では当時のおもかげはなく、一般の中国人が住んでいる。 後で飯屋の情報ノートから知ったのだが、 そのころ、大理はヒッピーの聖地であり、多くの日本人もここを訪れていたそうだ。

道端にも自然に○麻が生えていたところを、公安が一斉摘発して完璧に除草して、 今では大○のたの字も見当たらないクリーンな街だ。 街から○○が減るとともに、日本やその他地域からの旅行者も減っていった。

○麻はヒマラヤ地方原産と言われている。ヒマラヤの周辺の国で手に入りやすい、 と情報ノートに書かれていた。 現代に生きるヒッピーたちは、国と場所を変え、今日もどこかでジョイントを回しているのだろう。

美しく豊かな自然のある街なのに、ク○リがなくなると、観光客も減るなんて、 少し寂しい気持ちになった。

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銀行ATMも景観に配慮した設置の仕方をされている。

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マンゴーやパッションフルーツを売っている。 朝からご苦労様です。

今日のご飯は食べたいものがある。チーズドリアだ。 今回の旅で驚いたのは、マレーシアで鳥カツ丼を食べて以来、 日本食が食べたいと思わなくなったことだ。 この時は、日本食より、チーズやトマトをたっぷりつかった料理が無性に食べたくなった。 これが食の欧米化か。。。などと思った。

ちょうど大理で日本人が集まるというお店でチーズドリアを出しているという情報をゲット。 情報源は別の旅行者の方のブログなんだけど笑 そろそろ日本人にも会いたいと思っていたし、ちょうどいいなと思いました。

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それがここ。「菊屋姐妹珈琲」。 外国の日本食料理店にしてはうまいらしい。そしてカツ丼が本格的なお味という情報も。

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お店の外観。手前左で何かしてるのが、ここのおかみさん。

昼前だったけど、中は電気がついていなくて真っ暗。 営業してないのかな?と思って聞いてみると、開いているとのこと。

さっそく飢えに飢えていたチーズ分をとるべく、チーズドリアとお茶を注文。 40元ほどだったかな。ちょっと時間かかるよって言われても「没问题(大丈夫)」。

待っている間に、ここの情報ノートを見せてもらう。 おばちゃんが2冊持ってきてくれたが、どうにも古めかしい感じがする。 「最近のやつが見つからな くて。とりあえずこれでいい?」 他の中年の中国人とは異なり、物腰柔らかで人当たりが良かった。 どんなものか見れるだけでいいやと思っていたので、それを見せてもらった。

一番最後のメモを読むと、日付が「2014年10月」。 あっ、と思った。今日は日本人には会えないな、と。

頻繁に日本人が来ているなら、ここでノートを見るはずだし、 見たら一言でも書き込むと思う。しかし、あまりに日付が古すぎる。 そもそも日本人旅行者がここに立ち寄っていないのだ。

パラパラと他の記事を見ていると、そのうちチーズドリアが出来上がった。

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チーズがたくさんかかっていておいしかった! チーズドリアを食べながら、海外の宿で情報ノートを読むのは 楽しみの一つだったし、お世話になったなあ、と昔のことを思い出していた。

○スマホとアプリで変貌した宿探し

2011年に中東と東欧を友人と二人でバックパック旅行したときは、ガラケーしかない時代。 大学生だったし、ノートパソコンなんて持っていなくて、 持っていても「盗られるかも」と思って海外に持っていく発想はなかった。

現地で頼れるのは「地球の歩き方」と、印刷したウェブページだけ。 宿はまずこの本に書いてある場所を探してた。 もしその宿がつぶれていれば、足を使って直接宿を巡り、部屋の中を見せて貰っていた。 そんなとき、こういった情報ノートがあれば、誰かがメモを残してくれている。

自分が次に行く予定の街からやって来た人が、 「この街の宿はここがいい。飯屋はここがよかった」 なんて書いてくれていると心強かった。

宿は海外旅行の生命線だ。ぼったくられるかと毎回警戒し、 寝込みを襲われるとひとたまりもないな、と友人と話し合っていた。 その日、新しい街に着いてから、日没までに宿を探さなければ! 宿が埋まっていれば、また別のところを探しなおしだ、 という当時のヒリヒリとした焦燥は、この旅では一度も味わわなかった。 前の街にいるときに、宿の値段と評価コメントを見て、アプリで予約すればいいのだから。

便利さの功罪を説くことはさらさら考えてなくて、 今のほうが海外旅行に対するハードルは格段に下がっているし、 僕はそれでいいと思う。 これから、情報ノートの重要性は低下していく一方だろう。 情報ノートが衰退する代わりに、このサイトのような個人ブログが栄えている。 媒体が変わっただけだ。

ここまでは、情報媒体が紙からネットへ移行した、という枠内の話。

では、宿をアプリで検索できるようになったとき、何が変わるか。 それは、「海外で同じ宿に泊まった日本人と仲良くなる」というチャンスだ。 なぜなら、泊まる場所が人それぞれみんな違うから、そもそも日本人に出会わない。

だから、これからは海外にある日本人宿に泊まる楽しみが以前より増していいる思う。 「旅行で日本人の友達ができた」という武勇伝のように語られる経験は、 まず海外で日本人に出会わなければ得られない。 その上で、社会的な地位も立場も関係なく、不安と楽しみが交錯した、 フラットで不安定な状況で寝食を共にすれば、1日だけでも戦友のような連帯感ができる。

インドのサンタナデリーという日本人宿はよかったなぁなんて思い出す。。。 閑話休題。話を戻す。

○大理古城ライトアップ

現実では、このあと、大型電動バイクを借りて、三塔を見学し、洱海のそばまで行った。 が、その内容は別の記事に譲って、ここからは夜の大理古城を紹介して締めくくります。

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バー。あんまり人は入ってなかった。

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奥で歌ってる人がいた。ここも麗江と同じように素人が歌ってる。

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「五華門」。昼はこの上に登って、大理古城を一望できる!

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水が流れてて涼しげ。

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スタバもあった!

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大理のパリピエリア。爆音でクラブミュージックが流れてたw

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お茶飲んでんで一服しようと思って入ったカフェ。 「プーアル茶で濃厚なやつが好き」と伝えると、 プーアル茶はあるけど、淡泊(清淡)なものしかない、といわれてハテナ。 プーアル茶といえば茶色で少し土臭さがあるものが一般的だ。 だけど、熟成の年月が浅いから淡泊だっていってるのかな?と思い、それを注文。

すると、出てきたのがこれ。

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緑茶やん笑 店員のおねーちゃん、中国人だけど中国語がヘタクソだった。 少数民族出身で語学苦 手なのかな? だから、おれが何か聞き間違えたんだろう、と思って特に気にしなかった。

店内にはお客さんおらず、店員のおねーちゃんは暇だったのだろう。 ぼくに話しかけてきてくれた。

「どこからきた?」「どこにいった?」「大理は好き?」なんて話していると、 その人は「今の時期は好きじゃない」とのこと。理由を聞くと、 「この時期(7月)はサブカル系の大学生がたくさん大理に来てうるさい。街が写真映するから」とのこと。 ま、賑やかでいいじゃん、と思いながら相槌打ってた。 自撮り大好きサブカル系は中国でも嫌がられるんだな~、と謎の納得をして、喫茶店を去った。

次回は、一塔、三塔、海舌に向けて出発します!

---------------- おまけ

「菊屋姐妹珈琲」のメニュー。

お茶やブレンドティー、パスタやピザ、日本料理も。 てんぷらやすき焼きもある。

ブレンドティーは、新陳代謝がよくなることや、 のどの痛みがなくなるなど、その効能も合わせてかいてある。 メニューはこの他のページもありました。

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えもん

えもん 大学では文学部に行きたかった都内IT企業のエンジニアです。
Twitter: @koneko_mc